ジョゼと虎と魚たち

池脇千鶴のおっぱいがみれるということで有名なこの映画。こてこての設定なんですがとても良かったです。話は足が動かない娘がお婆さんと二人で補助も受けずに貧乏暮らしをしている所に、妻夫木君がひょんなことから関係してきて、恋が生まれるとかそんな感じ。田辺聖子原作でもあり、かなりコテコテな話だとは思うんだけど、そのコテコテさが妻夫木君や池脇千鶴新屋英子の存在感とうまい具合に作用して、映画の中の世界ががっちりできあがってます。まあ最終的には池脇千鶴が結局は世界に絶望してたり、それゆえにこそ嬉しがったり、妻夫木君はやっぱりダメ男で救えなかったりして、身につまされるものがあったりというような、一つ一つの話の展開に感動するわけですけれども。
 思いますに近年、妙にダメ男の描き方がいろんな作品でレベルが上がってるように感じられます。単に僕が、ダメ男の話に感じ入りやすくなってるだけの可能性もありますが。まあ、僕自身はダメにならない方に人生を賭けてますよ。いまだに、というか今ゆえにこそ。あと言っておきますと、文章から分かるかもしれませんが、僕かなり妻夫木君好きですよ。あとオダギリジョーとかも好きですが。今まで、好きな俳優なんて舘ひろしとかの妙なキャラ立ちしてる人ぐらいだったのが最近は正統派のかっこいい人扱いされる人に好きな俳優が出てきてなんか不思議な気分です。
あと脚本の渡辺あやという人は、ネット上で行われていた脚本書く人用のサイト出身の人らしいです。ネットにもまだまだ知らない所がありますね。まあ実際書く練習してただけとも言えるんでしょうけど、どこかで頑張っていた人がいたというのは元気づけられるものです。

http://www.swallowtail-web.com/jp/shinadon/ob02.html