銀色の髪のアギト

二、三週間前の話になりますが、銀色の髪のアギト見てきました。客は十人ぐらいでした。アニメが流行ってて一般的な文化的価値も認められるようになってきたように思いますが、映画館はこんなもんなんですね。なかなか厳しいものがあります。ちなみに公開二週目の日曜の七時頃からの最終回。
で、出来なんですが、正直微妙。ひどかったというわけではないんですけれども。もしかしたら、自分はアニメに対する時の方が辛口になる人間なのではないかとか考えましたが、まあそういう気はある気もしつつ、今回のアギトはやっぱり微妙としかいいようがないだろうという結論に達しました。
アニメの話の設定は昔栄えていた文明が滅んだあとの時代が舞台で、その過去の文明が滅んだ理由は「暴走する自然」のせいなんですけど、自然と共存しようとする国と、自然を今一度制圧しようという国があって、そこにコールドスリープから目覚めて過去の文明の少女が登場して一波乱という話です。全体的にナウシカっぽいなあとかラピュタっぽいなあってシーンがやたら出てきます。僕がアニメに詳しくないだけで、他のアニメっぽいシーンもいっぱいあったのかもしれません。それで、その似てるシーンていうのが、引用とかオマージュとかまあなんでも、意識的にやっていてなにか意味のあるものになっているというわけじゃなく、単に思いついたのが既存のものそのままでしたという感じで、なんか作者の創造性みたいなものをあまり感じなかったです。といってまあ、そこまで酷いできだったというわけではなく、迫力あるシーンもあったし、話も掘り下げてない感はあるものの、普通に置いてかれることなく楽しめたりはします。
まあそんな感じで、微妙って感じだったわけです。