本の感想

本上まもる『<ポストモダン>とは何だったのか 』

一世を風靡したポストモダン思想についてどうだったのか考察した本。新鮮な史観に感じられて面白かったです。で、冷静に考えたら仲正昌樹とかがポストモダンがどうしたとかって本は出してたよな、とか思い出しました。まあ、そういう人達とは何が違うのかっ…

東浩紀 北田暁大『東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム 』

期待して買いましたが、喫茶店でざっと読んだ感じ、期待はずれ。まあよくよく考えてみれば、僕はいなかものであり、その観点からいえばこの人達とは敵対関係になるので読みながらプンスカむかつくのも当然と言えます。田舎ものの僕とは、人材に関する視点が…

『嫌オタク流』の感想

まず、本の感想を言う前に自分のオタク文化との関係について言うと、僕の場合1997-2001という時期に大学生活を送り、東浩紀などがオタク文化を取り上げ、ライトノベル(これは多分卒業後だけど)などが盛り上がろうとしているのを横目にというかバカにしつつ…

げんしけん1〜7巻

最近、「げんしけん」というマンガを読みました。マン喫でちらっと読んでかなりおもしろかったので買って読みました。オタクの人の本だと思ってたんですが、登場人物がオタクなだけで、誰が読んでもおもしろい大学生活モノでした。舞台は大学のサークルなん…

『めぞん一刻』感想

せんだって、高橋留美子『めぞん一刻』読了しました。ちょーおもしろかった。wikipediaに書いてあって確かにと思いましたが、『めぞん一刻』は高橋留美子唯一の現実的なマンガです。もっとこういうの書けばいいのにと心底思いました。 で、どこが面白かった…

『3×3EYES』読了

ようやく3×3EYES全40巻読了しました。15年も続いた連載の終了ということでラストでは読んでた僕もかなり感無量でした。知らなかったんですけど2002まで連載してたんですね。僕の中では中高学校時代の頃のマンガというイメージだったのでかなり驚きがありまし…

渋谷ではたらく社長の告白

【amazon】渋谷ではたらく社長の告白 先日実家に戻っていて、その帰りに東京への電車の中で読んだ本。サイバーエージェント社長藤田晋が高校生でミュージシャンを諦めてから現在のIT会社の社長になるまで。正直、微妙な本。これで宣伝になるのかな?という感…

津田大介『だれが「音楽」を殺すのか?』

昨日書いたtodoに関しては、教習所の効果測定というテスト受けてこようとしたら、授業予約する時に使うカードを忘れて電車に乗ってしまって、うっざーと思ったのですが、結局、教習所行くのを止めて、電車乗り換えて吉祥寺行って津田大介『だれが「音楽」を…

横光利一『夜の靴・微笑』と田舎の問題

戦時下、東北地方に疎開して、そこで終戦を迎えた横光の日記体小説。先日も書きましたが大変面白かったです。横光というと「機械」での心理の移り変わりの描写等、小説という形式に意識的な作家だというイメージでしたが、この作品は田舎の人々の淡々とした…

尾崎哲夫『入門著作権の教室』

Win95の登場とネットの普及が相まって世の中一気にデジタル化が進んだ結果、著作権の問題が至る所で顕在化してきました。僕自身も問題だ問題だとはずっと思ってたもののずっと放置してきまして、2004年も暮れる頃にようやく、このような問題こそ本を読んで正…

村上春樹を読んでます。

なんか映画の感想ばっかりになってるので。最近は村上春樹を読んでます。僕が今までに読んでたのは『1973年のピンボール』『風の歌を聴け』『スプートニクの恋人』『TVピープル』といった所で、別に好きではなく、メジャーな人だから一応読んだという感じで…